No.202 国道190号 - めざせ！国道走破

国道190号　路線DATA

総延長：43.7km
重用延長：－
実延長：43.7km
現道：43.7km
起点：山口県山口市　岡屋交差点
終点：山口県山陽小野田市　下関市境界部
交差する国道：

スポンサーリンク

走行DATA

走行日：2021年12月29日
走行時間：1:06:40
平均時速：39.3km/h
方向：逆走

この日は前日までの国道9号走行に続き、国道190号を走行しました。

国道9号は山口県内で完結する路線でして、起終点では国道2号と別ルートで山口市と山陽小野田市とを結んでいます。
上の地図を見てもらえれば分かる通り、工業地帯になっている宇部市を通すためだけの路線であるとも言えます。

国道1号、国道9号とトップ3の実走行距離を誇る路線を走行した前日までの挑戦と打って変わって、国道190号は50km未満の短距離路線です。
本当にあっさりと走り終えてしまいます。

途中、宇部興産専用道路という日本最長の私道とも交差しますので、走行レポートの中で触れていきたいと考えています。

今回はこの道を逆走します。

走行レポート

いつもなら「スタート地点の○○交差点です。」とお決まりのフレーズでスタートしていくところなのですが、ちょっとここではスタート前の区間でいくつか説明しなければならないことがあります。

この地点は国道2号、国道9号重複区間を下関から大阪方面へと走っているところです。
下関市と山陽小野田市の境界の少し手前にある分岐です。

青看板には、国道190号と架かれていますが、どうやらこの分岐から先の区間は国道190号ではなさそうなのです。
というのも、「一般国道の路線を指定する政令」では山口市から山陽町（現山陽小野田市）がそれぞれ起点と終点になっていて、下関市は経由しないということになっており、この分岐路を国道190号として扱ってしまうとこの政令に反する形になってしまうからです。

私のブログでも下関市内の区間は国道190号ではないという前提で話を進めていきたいと考えています。

この辺りの分岐路が国道2号というのは、まだ納得できたりはします。

分岐路に青看板が設置されており、宇部と山陽小野田までの距離が表示されています。
思いっきり国道190号と描かれていますが、まだ山陽小野田市に入っていないので、ここは国道190号ではないようです。

国道2号、国道9号の本線と立体交差します。

ここでは反対車線におにぎりが設置されていて、何と国道2号のおにぎりが設置されていました。
というわけでここは国道2号だと道路管理者には認識されているということになりそうです。

山陽小野田市に入ります。
ここから先はどこからが国道190号なのかが厳密には不明ですが、Wikipediaの国道190号の記事ではここが終点であるとされているので、私もこれにのっとりここを国道190号の終点であるとしたいと思います。

先ほど紹介した通り終点では国道2号、国道9号の重複区間と接続しています。
国道2号は既に走行可能な路線です。
また、国道9号はこの前日に走破したばかりの路線です。

さて、なぜこのような中途半端なことになってしまったのかというところですが、キーワードは「旧道」にありそうです。

この区間は元々国道2号として指定されていた区間のようでして、厚狭・埴生バイパスの完成とともに、国道190号へと指定替えになったようです。
旧道とBPの接続地点が下関市内になってしまったのですが、「一般国道の路線を指定する政令」の定めに逆らうことはできずに、山陽小野田市内を国道190号、下関市内を国道2号として運用しているものと考えられます。

政令を変更するのが難しいからと言って、こんなに四角四面な対応をすることはないのにな、と思ってしまいますね。
日本人特有の融通の利かなさをあらわしている事例であるとも言えるでしょう。

それでは、張り切って国道190号を走っていきます。

国道190号の特大おにぎり

おにぎり

上市交差点を宇部、山陽小野田市街方面へと右折します。
ここを直進方向へ伸びている道は国道2号、国道9号から市道へと降格した道のようです。
厚狭・埴生BPが完成する以前ここが国道2号だったころはこの交差点が国道190号の終点だったようです。

小郡、宇部、山陽小野田市街までの距離が表示されています。

おにぎり

山陽道と立体交差します。

おにぎり

厚狭川に架かる厚狭川橋を渡ります。

旧小野田市域に入ったからか、山陽小野田市街までの距離が表示されないようになりました。

山陽道と立体交差します。

おにぎり

山陽小野田市の市街地に入ってきました。

長田屋橋交差点の先からは片側2車線に増えます。

おにぎり

片側1車線に減少します。

おにぎり

再び片側2車線に増えます。

宇部市に入ります。

宇部興産専用道路と立体交差します。

宇部興産専用道路はその名の通り、UBE株式会社（2022年4月に宇部興産株式会社から社名変更したようです）の所有物でして、国内最長の私道です。
一般の自動車は走行することができず、ここを運転するためには専用の社内ライセンスが必要になるということです。

この道は宇部と美祢を結んでおり、美祢市内にあるセメント工場と同じく美祢市内で採掘される石灰石を宇部市内の工場群へと運搬するために建設された路線であるということです。
宇部興産専用道路は道交法の適用範囲外なのですが、道交法の取り締まりよりも、かなり厳格な運用がなされているということです。

私も走ってみたいと思ったりはするのですが、一般車の走行は許可されていませんし、一般に開放されることもないようですので諦めざるを得ないですね。
宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会が主催するツアーでは宇部興産専用道路を走るバスに乗ることができるようでして、割と本気でこのツアーに参加したいな考えていたりもします。
その際には、ここでそのレポートができればとも考えています。