国道167号 路線DATA
- 総延長:48.6km
- 重用延長:13.1km
- 実延長:35.5km
- 現道:29.1km
- 起点:三重県志摩市 賢島
- 終点:三重県伊勢市 通町I.C交差点
- 交差する国道:
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走行DATA
- 走行日:2020年2月9日
- 走行時間:0:58:25
- 平均時速:43.3km/h
- 方向:順走
この日は国道259号走行に引き続き、国道167号を走行しました。
国道167号は三重県内で完結する路線で、旅行雑誌などでよく一括りにされる伊勢志摩の志摩と伊勢を結ぶ路線です。
伊勢志摩の観光路線として全線にわたって交通量も多かったと思われますが、現在ではより短い距離で各スポットを結ぶ道が数多く作られており、交通量が極端に少ない区間が散見されます。
総延長が50km未満とかなり短い路線で、観光名所を結ぶ路線にもかかわらず全線をトレースして走行するのは、物好きのみといった感じになってしまいました。
さて、起点の交差点では国道260号と接続しているのですが、国道167号と国道260号が同じ方法に伸びて重複しているので、端点ではほかの国道と接続していないように"見える"路線でもあります。国道23号の記事で端点独立型の国道は珍しいことを書いたばかりなのですが、重複していることにより見せかけの端点独立型になっているという、珍しさがパワーアップしてしまっています(笑
国道167号は、戦後に現在の制度になった際に当初から国道に指定されていた、いわゆる国道1期生の路線です。国道167号指定当初に国道260号は存在せず、当初は完全なる端点独立型の路線だったと思われます。
国道23号の記事でも触れたのでおさらいになりますが、端点独立型の国道の根拠となっていると考えられるのは、道路法第五条の四で、このように規定されています。
「港湾法(昭和二十五年法律第二百十八号)第二条第二項に規定する国際戦略港湾若しくは国際拠点港湾若しくは同法附則第二項に規定する港湾、重要な飛行場又は国際観光上重要な地と高速自動車国道又は第一号に規定する国道とを連絡する道路」
起点付近に遊覧船の乗り場があるものの、交通インフラとして見たときに賢島は重要な港湾ではありえません。また、賢島は観光地として整備されてはいるものの国際観光上重要な地というレベルなのかというと、恐らく答えは「NO」でしょう。
なぜ、このような形で国道167号が端点独立型の国道として指定されたのか、さらにのちに国道260号が指定されることで完全なる端点独立型の国道でなくなったのか、、、深い深い謎に満ちたとてもミステリアスな路線です。
今回はこの道を順走します。
走行レポート
スタート地点の賢島の遊覧船乗り場のすぐ横にある交差点です。
今回走行する国道167号の起点に指定されている交差点です。
この地図の中心点が起点となっている交差点です。
交差点の南側から進入し、近鉄の賢島駅に向かって北進する形でのスタートです。
国道260号もこの交差点を起点として正面方向へ伸びているので、国道260号との重複区間としてスタートします。
これで新たに国道260号が走行可能になりました。
冒頭でも触れたとおり、ここでは同じ方向に2本の国道が重複して伸びているだけという交差点で、他ではなかなか見ない形での端点となっています。
国道23号の記事で伊勢神宮内宮前の交差点が国道23号のみが端点として伸びている珍しい交差点だという紹介をしましたが、こちらは何でここがこのような指定のされ方をしているのかということを推測することすら難しいです。
賢島がどん詰まりになっていて、そこに国道を通したかったからなのかなぁということしか想像できません。
ある意味国道23号よりも珍しい国道なのかもしれませんね(笑
突き当たりの交差点を右折します。
正面に見えているのが近鉄志摩線の賢島駅です。
左側に見えているのは賢島駅に停車している近鉄の特急車両です。
この交差点を左折して、近鉄志摩線の踏切を渡ります。
踏切を渡ったところにある交差点を右折します。
卒塔婆がルートの目印になっています。
近鉄志摩線と並走して進んでいきます。
神明駅入口交差点を通過すると短い登り坂があります。
おにぎり
賢島口交差点で国道167号BPが右方向に伸びていきますが、直進方向の旧道も国道に指定されたままなので、ここでは伊勢、鳥羽方面へと直進します。
重複していた国道260号はBPと重複するように右方向へ進んでいくので、ここでおわかれです。
初めての単独区間となります。
青看板にある通り、緒方交差点を斜め左方向、浜島口交差点を斜め右方向へと進んでいきます。
さすが旧道ということで、やや道が入り組んでいます。
おにぎり
再び近鉄志摩線と並走します。
近鉄志摩線の列車とすれ違います。
伊勢と鳥羽までの距離が表示されています。
伊勢は今回のゴール地点がある街です。
伊勢と鳥羽が3kmしか離れていないようになっていますが、伊勢への近道を使った時の距離のようで、実際には2つの街はもっと離れたところにあります。
土橋交差点を伊勢、南伊勢方面へと左折します。
ここでは右方向からBPが合流してきて、現道に復帰します。
旧道とBPが分かれている賢島口交差点から土橋交差点は、旧道がほぼまっすぐ伸びているのに対し、BPは大きく迂回するようなルートをとっています。
地図だけを見ると明らかに旧道を走行した方が早そうです。
鵜方磯部バイパスの土橋交差点から南側の区間は国道167号起点の賢島へ向かう道というよりは、国道260号方面へ向かうために作ったBPのように見えます。
国道260号の起点が賢島にあるため、国道260号のBPとするわけにもいかず、苦肉の策として国道167号のBPとして建設し、実質的には国道260号に接続するための機能を持たせたというような道に見えてなりません。
鵜方磯部バイパスに入るとこれまでの道と打って変わって、非常によく整備された快走路となります。
道の駅 伊勢志摩付近
磯部トンネルの入口です。
おにぎり
恵利原アメニティー前交差点を右折します。
伊勢方面へはここを左折して三重県道32号を行った方が近道のようで、前後を走っていた車は全て左折してしまいました。
田畑の間を通過していきます。
伊勢道路入口交差点を左折します。
伊勢と鳥羽までの距離が表示されています。
先ほどは伊勢まで23kmだったのですが、遠回りのルートになったので、かえって遠くなってしまいました(笑
またまた近鉄志摩線と並走するようになります。
近鉄志摩線との並走が続きます。
おにぎり
近鉄志摩線との並走区間がかなり長いこと続きます。
おにぎり
鳥羽市に入ります。
おにぎり
おにぎり
鳥羽南白木IC入口交差点は国道167号にも指定されている第二伊勢道の鳥羽南・白木ICの入口です。
第二伊勢道は松下JCTで伊勢二見鳥羽ラインと接続したのち、伊勢道へと直接進むことができます。
伊勢方面へ向かう場合でもこちらの方が近道です。
ここでは、現道を進むために、遠回りではありますが鳥羽市街方面へと直進します。
伊勢に向かったいるはずなのに、どんどん遠い方遠い方へと進んでいきます。
合理性のかけらもありません。
まさに国道趣味のなせる業ですね。醍醐味であるとも言えます(笑
おにぎり
鳥羽市に入ったので、鳥羽の代わりに二見までの距離が表示されるようになりました。
漁船が目印のお土産物屋さんです。
ここでは加茂川の流れに沿って道が伸びています。
近鉄志摩線と並走します。
これまで並走していた場所では、近鉄志摩線は複線だったのですが、ここでは単線になっています。
おにぎり
安楽島大橋北交差点を伊勢、二見方面へと左折します。
安楽島大橋北交差点を左折すると片側2車線に増えます。
鳥羽水族館南交差点で右側から国道42号が合流してきて重複します。
この先はゴール地点まで国道42号の重複区間となるので、国道167号の実質的な終点とも言える交差点です。
また、この交差点を起点として右方向へ国道259号が伸びていきます。
右折した先に伊勢湾フェリーの鳥羽港があり、国道42号と国道259号は伊良湖岬港へと海上区間を経由して向かっていきます。
国道42号は既に走行可能な路線です。
また、国道259号はこの直前に走行した路線です。
近鉄志摩線の列車とすれ違います。
鳥羽駅前を通過します。
伊勢志摩スカイラインの入口です。
伊勢神宮の内宮付近まで伸びている有料道路です。
近鉄鳥羽線と立体交差します。
伊勢市に入ります。
伊勢市は今回のゴール地点がある街です。
鳥羽IC交差点を二見方面へと右折します。
直進方向は国道42号にも指定されている伊勢二見鳥羽ラインの鳥羽IC入口です。
先にある松下JCTで国道167号にも指定されている第二伊勢道と接続します。
やはり伊勢への近道は直進方向なので、ここでもさらに遠回りをすることになります。
岬の海岸線に沿って道が伸びています。
入り江が見えています。
JR参宮線と並走します。
ここは非電化区間のため、電線がなく線路があるということに気付きにくいです。
この付近は近鉄が電化されているのにもかかわらず、JRが非電化であるという事実は非常に興味深いものがあります。
国道42号のおにぎり
再び海岸線まで出てきました。
伊勢シーパラダイスの前を通過していきます。
新二見トンネルの入口です。
茶屋交差点を津、伊勢方面へと右折します。
左方向は国道42号にも指定されている伊勢二見鳥羽ラインです。
おにぎり
茶屋交差点を右折した先は片側2車線に増えます。
旧二見町域に入っているので、二見の代わりに津と松阪までの距離が表示されるようになりました。
おにぎり
汐合大橋を渡って五十鈴川を渡ります。
おにぎり
ゴール地点の通町I.C交差点です。
国道167号の終点に指定されている交差点です。
重複していた国道42号はここからさらに右方向へと伸びていきます。
また、立体交差する形で国道23号が左右に伸びています。
国道23号はこの前日に走行した路線です。
伊勢と志摩という観光地を結ぶ路線なのですが、国道167号は全体的に遠回りをするようなルートになっていて、大した距離でないのにもかかわらず全線を走破する人がほとんどいないという、何とも珍しい路線でした。
おかげで、道は混雑しておらず快適に走ることができました(笑
今回はここまでです。
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